2025.1.1 策定
1.当社がDE&Iを大切にする背景
当社は、Diversity, Equity, and Inclusion(以下、DE&I)が持続可能な社会の実現に重要な役割を果たし企業の成長に不可欠であるとの認識のもと、ベンチャーコミュニティの一翼の担い手として、DE&Iを大切にし、以下のことを目指します。
・性別、年齢、人種、国籍、宗教、文化、性自認、性的指向、ライフステージといったバックグラウンドのみならず、経験、能力、考え方、価値観などのあらゆる違いを大切な個性と捉える。
・多様な人材が集い、誰もが自分らしく挑戦し活躍する機会を得られる適切な環境を整える。
・互いに認め合い、尊重し合い、活かし合うことで、新しい価値を次々と生み出していく。
多様な個性を新しい価値創造の原動力に変え、共創していきたい。
思いだけで終わらせず、実行にコミットし、パーパスの実現へつなげていきます。
2.DE&Iの実現に向けて当社が目指すこと
当社は、DE&Iの実現に向けて、以下の事項の推進を目指していきます。
●DE&Iを尊重する方針、DE&I推進のための戦略及び必要なKPIを含む計画の策定
自組織にとってのDE&I推進の意義DE&I推進の先に展望するありたい姿などを明確にし、その実現に向けた戦略、時間軸を含む数値目標や行動計画などの策定を目指します。
●リーダーシップによるDE&I体現とコミュニケーション
リーダーシップ層がDE&Iに関する教育を受け、DE&I推進の意義に関する明確なコミュニケーションを行い、自らの言動や意思決定さらには組織体制に反映させると同時に、多様性や包摂性を尊重しない他者の言動を見過ごさないことで、自らがDE&I推進の体現者となれるよう努めます。
●心理的安全性と包摂性のある組織風土の実現
独自の組織風土を保持しつつも、それらが多様性や包摂性を尊重することと反しないように留意します。
異なる視点や経験を価値として認識する組織風土・文化を醸成します。多様な従業員がそれぞれ自分らしく活躍、貢献できるよう、またより良い組織の在り方や意思決定のために声を上げられるよう、心理的安全性を確保するよう努めます。
●多様な人材の採用、育成
様々なジェンダー、人種、民族、宗教、性的指向、年齢、障がい、バックグラウンドなどの多様な人材の採用を積極的に行い、それぞれの強みを活かしつつ成長課題にも向き合いながら育成、キャリア形成を行うことを目指します。
多様な従業員が、その属性、特徴故に教育、研修や業務経験の機会において不公平にならないよう留意します。
●透明性の確保
採用基準・報酬体系・昇進基準などを透明性をもって共有し、公正さを担保することを通じて、多様な従業員が同じ基準で評価され、判断される環境づくりを行うことを目指します。
●無意識の偏見へのシステミックな対応
従業員に対してハラスメントや差別に繋がり得る無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)についての教育を提供し、意識向上を図るとともに、組織的、構造的な偏見の悪影響を低減させるため、評価や意思決定プロセスの中に潜在する無意識の偏見に基づく概念や表現の見直しやチェックリストの活用を行うことを目指します。
●DE&Iに関わる教育、研修
従業員等(次項に定義します。)に対して、DE&I推進の意義や取り組みに関する教育、研修を定期的、継続的に実施するよう努めます。
●定期的な評価とフィードバック
DE&I推進の取り組みやその成果に関するKPIに対する定期的な評価を行うことを目指します。
また、多様な従業員の視点から、DE&I推進の取り組みやその成果、課題に関する具体的フィードバックを得られるよう、アンケート等の仕組みを構築することを目指します。
3.ハラスメントの根絶に向けて
DE&Iを尊重する上で、ハラスメントは決して許容してはならないことと考えます。ハラスメントは人権にかかわる問題であり、当社は当社内及び当社の投資先・投資検討先の役職員の皆様に対するハラスメント行為を断じて許しません。
以下、本項目の記載を「本ポリシー」といいます。
〈適用対象〉
本ポリシーは、当社の役員及び従業員(正社員の方だけでなく、契約社員、パートタイム労働者、派遣社員など、当社に勤務する全ての方を含みます。
以下、役員と併せて「従業員等」といいます。)に適用します。
〈禁止行為〉
当社の従業員等に対してのみならず、当社の投資先(投資検討先を含みます。以下同様です。)に対しても、職場におけるハラスメント行為(パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、その他あらゆるハラスメント)を行うことを禁止します。
▶本ポリシーにおいてパワーハラスメントとは、優越的な関係を背景とした言動であって、
業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、従業員等又は投資先の就業環境が害されるものをいい、例えば、身体的・精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、過大又は過小な要求、個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)等を行い、これに対する従業員等又は投資先の対応を理由に採用、報酬、昇進、配属、投資判断等において不利益な取扱いをする場合等がこれにあたります。
▶本ポリシーにおいてセクシュアルハラスメントとは、従業員等又は投資先の意に反する性的な言動に対する対応により、その従業員等が労働条件について不利益を受けたり、性的な言動により従業員等又は投資先の就業環境が害されることをいい、例えば、性的な事実関係を尋ねること、性的な内容の情報(噂)を流布すること、性的な冗談やからかい、食事やデートへの執拗な誘い、個人的な性的体験談を話すこと、性的な関係を強要すること、必要なく身体へ接触すること、わいせつ図画を配布・掲示すること、またこれらに対する従業員等又は投資先の対応を理由に採用、報酬、昇進、配属、投資判断等において不利益な取扱いをすること等がこれにあたります。
〈根絶に向けた取り組み〉
当社は、ハラスメント行為の根絶に向けて以下の取り組みを実行いたします。
◇ハラスメントやあらゆる形態の差別を許容しない方針
当社は、組織として、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、その他すべての形態のハラスメントを許容しない旨を明確にするため、従業員等が理解しやすい形で本ポリシーを作成し、従業員等が閲覧しやすいところに掲載することとします。
◇経営層によるハラスメント根絶に向けた姿勢の明示
当社では、[経営層]が率先して、ハラスメントや差別に繋がり得る発言や行動を許容しない姿勢を他の従業員等に対し明確に示すことを徹底します。
経営層が自らハラスメントを行わないことはもちろん、ハラスメント事案に対しては毅然とした態度をとることで、ハラスメントを許容しない社風を作り上げるよう努めます。
◇安全な通報・報告システムの構築と公正な運用
当社は、従業員等がハラスメントを経験した際、又は目撃した際に、これを安全に通報できる社内通報窓口を設置します。
ハラスメントに関する通報を受けた場合には迅速に調査を進め、事実関係を正確に確認し、適正に対処するよう努めます。
調査の結果、ハラスメントの事実が確認されたときは、当該従業員等に対し、就業規則その他社内規程等に基づき懲戒処分を含む適切な対応を行うほか、問題解決及び再発防止に向けて適切かつ必要な措置を講じます。
◇【ハラスメント相談窓口】
bonds-helpline@ml.answerz-law.jp
◇ハラスメントや差別の根絶に向けた教育、研修
当社は、従業員等、特に管理職に対して、ハラスメントの定義、その影響、そして不適切な行動を特定し対処する方法についての定期的な各種研修などによる社内教育を実施します。
また、通報制度についても周知することで、従業員等のハラスメントに関する知識や意識を高め、未然にハラスメントを防ぐとともに事後的な通報等の手段を検討しやすい体制を整えます。